2008年01月17日

映画【ミュータント・ニンジャ・タートルズ3】

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ハリウッド産の香ばしいシリーズものの中には、煮詰まってくると日本に行ってマンネリの打開を図ろうとするものがあります。
有名どころでは、がんばれ!ベアーズが大黒柱のテータム・オニールに逃げられてヤケクソになり、日本に渡って家族対抗歌合戦に出演したり、アントニオ猪木と蔵前国技館のメインエベントで闘うなど、嘘のようなホントの展開にまで至った珍作『がんばれ!ベアーズ大旋風』などがあります。
ベアーズ一行の宿泊する旅館の番頭が大泉滉。この人とベアーズのツーショットだけで、もうお腹一杯になってしまう、カルトの極みのような映画です。時間が有り余っているなら、是非一度鑑賞してみて下さい。
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'90年代初頭に作られた実写版TMNTシリーズも、この“ネタに詰まった挙句の日本行き”のパターンを踏襲しました。
もっとも一作目は傑作だったベアーズと違って、この実写版TMNTは元々がキャラクター人気を当て込んででっち上げられたシリーズ。ネタに詰まったと言うよりは、そもそもネタそのものが最初から枯渇していたと言うべきでしょうか。
配給は20世紀フォックスですが、製作は香港の老舗ゴールデン・ハーベスト。恐らくカンフーアクションのノウハウを期待されたのでしょうが、何せ主人公は背中に甲羅を背負った着ぐるみ。いくら熟練のスタントアクターを中に入れても、おのずと動きには限界が生じます。
それでもこのシリーズ三作目の技斗は、あくまでもこのシリーズの中ではと但し書きが付きますが、比較的頑張っているほうかも。
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フリマで入手した日本の古いアンティークの力で、過去の日本にタイムスリップしてしまったエイプリル。
タートルズ一行も後を追いますが、どうやらこのアンティークのタイムスリップ能力は、過去に送った同じ人数分を、未来に入れ違いに送り返さなければならないらしい。かくして現代ニューヨークに、日本の若侍四人組が、タートルズの代わりにタイムスリップしてきます。
過去の日本は、悪の大名に、もっと悪の南蛮武器商人、そして虐げられる民衆というありがちなシチュエーション。しかし、そこに絡んでいくのが着ぐるみの亀四人組。なんともキッチュな絵面です。
中世日本の建物や服装などの描写は、ハリウッド映画にしては比較的頑張っているほう。一部のキャストはちゃんと日本語も話しますしね。大名やヒロインといった主要キャストが英語をぺらぺら喋るのは、聞こえない振りをしてあげましょう。村人のエキストラの中に、目立たないようにアングロサクソンが混じっているのは、見えていない振りをしてあげましょう。
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タートルズ以上に美味しいところを持っていくのが、現代ニューヨークにタイムスリップしてきた若侍一行。
あっという間に現代文明に染まったこの連中の行状は、そのアバウトな日本語芝居と相まっていちいち面白いです。
武器商人を見事粉砕し、大名を改心させたタートルズ一行は、現代ニューヨークに帰還しようとしますが、入れ違いに若侍たちを中世日本に戻さなければなりません。
ニューヨークでの連中のお目付け役ケイシーは、ディスコで遊び呆ける連中を発見。
「おい、お前ら喜べ。故郷に帰れるぞ。」「帰りたいと思うわきゃねえだろ!」そりゃそうだ。オイラが連中の立場でもそう思う。

色々な意味で、思った以上に楽しめる映画。少なくとも実写版シリーズ中では一番面白い(一番マシな、と言った方が正しいかもしれませんが)作品。
まぁ一作目と二作目は、本当にしょうもない映画だったしなぁ。
ヒロインのミツを演じたビビアン・ウーは、後に『宋家の三姉妹』でミシェール・ヨーやマギー・チャンと共演していますね。彼女のフィルモグラフィの中では、このタートルズだけが妙に浮いています。
posted by 与一 at 16:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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