2009年07月10日

【3D Rollercoaster Rush】幻の湖

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iPhoneアプリのレースゲームなどには、自車の操作をiPhone本体を傾けて行わせるタイプのものが、やたらと多いです。
ただ、この傾きセンサーを利用してコーナーリングを行わせるシステムは、一見理にかなっているように見えて、実はおよそ車を操作しているという感覚からは、かけ離れていたりします。
純粋に操作しづらいという側面もあり、オイラははっきり言ってこのタイプの操作法は好きではありません。
ただしこれの対象が車以外の乗り物となってくると、話は違ってきます。
逆にトロッコやコースターのような、アップダウンの激しいレールライド系の乗り物になってくると、この本体を傾けての操作法が、実に理にかなったシステムに思えてくるから不思議なものです。
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この3D Rollercoaster Rushは、以前発売されていたRollercoaster Rushの3D版。発売元は、最近iPhoneアプリでカジュアルゲームを連発しているDigital Chocolate社。
本体を右に傾けると加速、左に傾けると減速するシンプルな操作システム。乗客を喜ばせるような派手なジャンプをきめるとスコアアップ。ただしエクストリームなジャンプの余り着地に失敗すると、コースターは後ろの車輌からどんどん壊れていきます。
壊れないような範囲内でワイルドに走りまくる。そんな微妙なさじ加減が妙に楽しいゲームアプリです。
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と、ここまでなら、単にそこそこ面白い秀作アプリの紹介で終わってしまうところである。しかし、本題は実はここからだ。
このゲームには、メニューに通常のプレイモードやオプションの他に、ボーナストラックという項目がある。
何気にこの項目を選択したオイラ。すると始まったのは、”Digital ChocolateのCEO、トリップと勝負しよう!”というボーナスゲームモード。
・・・・トリップ?聞き覚えのある名前だ。そして画面に映るインチキ臭い笑みを浮かべたその男の顔写真を目にして、オイラは思わずこう叫んでしまった。
「き、き、貴様はトリップ・ホーキンス!ま、まさかこんなところで遭おうとは!」
そう、その男とは、3DOのコアユーザーなら忘れようと思っても忘れられない、3DOシステムの生みの親、トリップ・ホーキンスその人だったのだ!
いや、こいつの場合、生みの親なんて表現は正しくない。3DOの張本人、あるいは元凶といった呼び方のほうが正しいだろう。
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”初期のアップルに貢献し、その後エレクトロニック・アーツを創立。現在はDigital Chocolate社のCEO”。
軽く調べた限りで出てきたホーキンスのプロフィールだ。随分と都合のいいプロフィールじゃねえか!3DO関連のことがごそっと抜かれてるだろうが!
このマルチメディア山師の胡散臭い笑顔に、どれだけの人が迷惑を蒙っただろうか。
松下はこいつを「天才」と誤解した挙げ句に泥沼に嵌り、オイラは6万円近い大金を払って、実質一年半しか寿命が保たなかったハードを買わされた。
「3DOはゲームを超えた次世代マシンだ!」
この男のそんな妄言を、なんであの時のオイラは真に受けてしまったのだろうか。
そして最後は次世代3DOのM2を松下に売り逃げして、とっととトンズラを決め込んでしまったホーキンス。
それがいつの間にかこんな新興会社のCEOに収まっているとは。そしてこの男と、まさかこんなところで再会しようとは!
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”思いがけないところで仇と遭遇する”。映画なんかでよくあるパターンだ。
具体的な映画名を挙げると・・・・、急だとなかなか出てこないものだが、えーと・・・・・、そうそう、『幻の湖』!
あの映画のラストで、愛犬の仇の男がソープのお客として偶然現れるようなものではないか。
『幻の湖』ではその直後に、仇(といっても犬の仇だ)の男と主人公であるソープ嬢の意味不明なマラソン対決が延々と続いたのだが、このトリップとオイラの邂逅は、まさにこのシチュエーションと言えるだろう。
言わばオイラが南條玲子でトリップが光田昌弘。マラソンの代わりにローラーコースター競争で対決だ!
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逃げるトリップのコースターに必死にくらいつくオイラ。
そんなオイラの脳裡を十一面観音や宇宙パルサーや愛犬シロやお市の方の代わりによぎるのは、3DOのロゴや弁当箱のようなメモリーユニットや3DOのCMキャラクターだったアインシュタインの姿だ。
「貴様にだけは負けて堪るかぁ!」
ゴール寸前でトリップの乗ったコースターを抜き去るオイラ。そしてそのままゴール!
「・・・・・飯野賢治さん、高城剛さん、立花博之インタラクティブメディア事業本部長、畑違いのゲーム業界に放り込まれて苦労した松下電器インタラクティブメディア事業部と営業の皆さん、訳の分からない商品を押しつけられて困り果てたパナソニックのお店の人たち・・・・・、勝った・・・・、オイラが勝ったわよぉぉ!」
そしてトリップの土手っ腹を、握り締めた3DOの6ボタンコントローラーで殴りつけ、こう叫ぶのだ。
「お前なんかに、マルティメディアの湖に沈んだ男の恨み節なんて・・・・・!」
どーん!打ち上がるスペースシャトル。
『幻の湖』を観ていない方には何が何やらだろうが、もっともあの映画の場合、観たところで何が何やらさっぱり意味不明な内容だからなぁ・・・・。
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まぁ実のところ、オイラはトリップみたいなインチキ臭さ丸出しのデジタル山師は嫌いではないし、今回再び元気そうな姿を拝めてちょっとばかりホッとしていたりもするのだが。
それにしてもiPhoneアプリは、あの時代を代表するマルチメディア山師たちの集合場所と化しているような気もするなぁ。

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posted by 与一 at 18:09| Comment(2) | TrackBack(0) | iPhoneアプリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
3DOの元凶、マルチメディア山師と聞いて
エリカの旦那(高城剛という名前が出てこなかった)
を真っ先に思い浮かべた自分は
まだまだ3DO愛が足りなかったようです。
ところで
幻の湖をスカパー!で初めて見たときは
どこを突っ込んで良いのか分かりませんでした(笑)
Posted by どらお at 2009年07月10日 19:42
この映画の場合、カルトとして笑い飛ばそうにも笑い飛ばせない妙な雰囲気があるんですよね。
観る方はひたすら困るしかないという・・・・。
今は”意味不明の映画”って評が定着しているからいいけれど、当時、これを東宝創立50周年の文芸大作だと信じ込んで劇場で観た人は、どんな反応を示したんですかね?ちょっと興味あります。
Posted by 与一 at 2009年07月11日 12:11
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