「指圧の心は母心。押せば命の泉湧く」
”指圧の神様”浪越徳治郎先生の有り難いお言葉です。
石井聰亙監督の『The Master of Shiatsu 指圧王者』(石井聰亙作品集 DVD-BOX II 〜PSYCHEDELIC YEARS〜に所収)は、その浪越先生が出演されており、指圧を通して先生から”パワー”を吸収した金髪女性が、その親指で都市の動脈を揉みほぐし、やがては都市と一体化してしまう、ぶっ飛んだショートフィルムです。
出てくるセリフはと言えば、先生お得意の「わーっはっはっはっは!」という高笑いのみ。脚本担当は中沢新一。
このように指圧とは宇宙をも揉みほぐしてしまうほど奥深いものなのです。そして指圧は今やShiatsuとして立派な国際語。
そんな指圧のソフトがXNAコミュニティーゲームに登場。タイトル名はずばり、Shiatsu Massage。
今まで我々はコミュニティーゲームにマッサージソフトが登場する度に、眼を細めてにやけながら「いやいやいや、なんとも凄い時代になったものですねえ。」などと下卑た笑いを浮かべていたのですが、よくよく考えてみればお馴染みの電気マッサージ器も、あれを作った人は真剣に肩こりをどうにかしようと思って作ったわけで、潮を吹かせるとかそういう用途は全く念頭に無かったはずです。
コミュニティーゲームのマッサージソフト群も、我々は勝手によからぬ用途に使うものと受け取ってしまっていますが、恐らく作者たちは真面目に、ゲームの合間にリフレッシュするなどの目的で、あれらを製作したのに違いありません。
これはもう責められるべきは、”振動するもの=いけないもの”と勝手に認識してしまう我々のスケベ脳の方であります。
このような勘違いには今後とも気をつけたいものです。振動するコントローラーを押し当てるのは、股間ではなく首筋や肩。お間違えなきよう。
そうご理解頂けたら、今度は360コントローラーを上下逆さまにひっくり返してご覧になってください。何かに見えてきませんか?
上に突き出した両端のグリップ部分。これが浪越先生が満面の笑みと共に決めるポーズの、あの突き出した両親指にシンクロしてくるはずです。
その時コントローラーから「わーっはっはっはっは!」という高笑いが聞こえてきたとしても、それは決して幻聴ではありません。
その時、あなたはありがたさの余り、思わず例のセリフを口ずさんでしまうでしょう。「指圧の心は母心、押せば命の泉湧く」と。
このShiatsu Massageは、以前ご紹介したコミュニティーゲームソフト、Cocktail Paradiseの作者の最新作。
シングルマッサージとカップルマッサージ、二つのモードが収録されてますが、カップルマッサージといっても別にやましいマッサージではなく、パートナーに振動するコントローラーを背中に押し当てて貰う真っ当なマッサージですので、誤解されないよう。
それぞれのマッサージポイント名に、友情とか差別なんてマッサージとは関係なさそうな日本語が付けられていますが、これは恐らくツボの名前とか、その類の抽象的な単語が英訳されたものを、今度は再び日本語に直訳してしまったのが原因ではないでしょうか。
顔のツボを刺激する系のマッサージが多めに収録されていますが、コントローラーの無骨な振動を顔に押し当てるのは、少々無理があるのではないかというのが、試してみた感想です。
頭痛に効くという後頭部へのマッサージは、何となく効果があるように感じました。もっともこれは、頭をシェイクして一時的に訳分からなくさせて痛みを忘れさせているだけのような気もしますが・・・。
背中系のマッサージは、このソフトに限らずやはりマッサージソフト全般に、ハズレが無く気持ちいいですね。
そしてこのShiatsu Massageは、他のソフトにはない効能ガイド付き。このマッサージをやればこんな効果があるとのお墨付きがあれば、ありがたみも増すような気になってきます。
さらにコントローラーを押し当てているときに、浪越先生の例の「わーはっはっはっは!」が鳴り響いていると思い込めば、さらに効果も倍増。
冒頭のありがたいフレーズを心の中で復唱することも、忘れずに心がけておきましょう。
お値段は200MSポイント。それにしてもオイラは、こんなに何本もマッサージソフトを買い漁って、一体どうするつもりなんだろうか・・・・・。
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タグ:インディーズゲーム


