トラック野郎を観なければ、オイラの新年は始まらない。
かつて、盆と正月に決まって公開されていた日本映画の定番中の定番。この偉大なる日本映画の金字塔的シリーズが打ち止めとなって、今年でなんと30年になるわけだが、いくら年月を重ねようとこのシリーズの素晴らしさは、ちっとも色褪せていない。
年の初めに観る映画は、必ずこのシリーズと決めているオイラ。さて、今年は全10作の中からどの作品で初笑いしようか。
丑年に相応しいトラック野郎。それはもちろん、ルーフにはロングホーン、荷台にデカデカと描かれるは闘牛、ホーンを鳴らせば「んもーっ!」と一吠え、牛尽くしのライバル車、コリーダ号が登場した『トラック野郎 天下御免』だ。
『天下御免』はシリーズ4作目。トラック野郎がまさに脂の乗りきった時期に製作された、シリーズ中屈指の完成度を誇る作品である。
唯一、”ヒロインが何故か由美かおる”というウィークポイントも存在するが、この弱点も準ヒロインの松原智恵子と、準々ヒロインのマッハ文朱(言わずと知れた日本三大マッハの筆頭。他はマッハ隼人とカワサキマッハ)がきっちりと補ってくれている。
開始早々繰り広げられるのが、星桃次郎(菅原文太)の一番星号とマッハ操るセメントミキサー車、姫だるま号のバトル。そして続くは浜辺での桃次郎とマッハの肉弾バトルだ。
マッハにエアプレーンスピンでぶん回される桃次郎(俺も回されてえ!)、マッハに首四の字で絞め上げられる桃次郎(俺も絞められてえ!)、そしてマッハと文太のディープキス(「上の口の次は下の口も塞いでやろうか!」の捨て台詞付き。俺もそんな台詞吐いてみてえ!)。
のっけからこの飛ばしっぷり!
テンションそのままに、今度は便意を催したヒッチハイク女子大生と、公衆便所の並びの個室で仲良くツレ糞。
「もう俺たちクサい仲なんだから、一発やらせろ。」などと、とんでもない論理で女子大生の個室に押し入ろうとする桃次郎。
そこに反対側の個室から出てくるのがヒロインの由美かおる。はい、後は恒例、ヒロインのアップにかかるキンキラキンの星マーク。茫然自失の桃次郎。
そして「今、ここの個室で、聞くに堪えない下品なことを喚いた男が居まして、一つ注意してやろうかとあっちから飛んできたんです!」と、これまた恒例の嘘八百。
お馴染みの”今が旬のコメディアン”枠で登場するのは笑福亭鶴光と鶴瓶の兄弟弟子コンビ。
そしてこれまたお馴染み由利徹は、一番星号とコリーダ号のバトルに煽られて大破する霊柩車の中から、経帷子姿で「死んだらどうすんだ、この野郎!」と一吠えする伝説のワンシーンで登場。
ローン会社の社長役でやはりワンシーンのみ登場する南利明も、由利徹に負けずに素晴らしいです。
こうした前半のカラッと乾いたコテコテギャグムードから、後半のしっとり人情ムードに、実に巧みにシフトしていくバランスの良さが、この『天下御免』の最大の魅力。
クライマックス、涙をこぼしながら一番星号のハンドルを握る松原智恵子の悲壮な姿に、オイラも涙が止まりません。本作の実質的なヒロインは、やはり松原智恵子!
それにしても、劇中登場するこの桃次郎のラブレターは、トルコのお姐ちゃんに代筆でもしてもらったのだろうか。
ま、まさか、イラストも含めて全部直筆なんてことは・・・・・。



自分もトラック野郎大好きですよ。
もちろんDVD全巻と仁義なき戦いもあります(笑)
今 見ても面白いし、文太兄ぃのカッコよさ、古きよき昭和の懐かしさもあって最高ですね。
せめてあと5年、20作目ぐらいまでやって欲しかったですよね。
仁義なき戦いに出てた人がだいたいライバルや脇役になってるから、まだまだスターがいたのになぁf^_^;
いろいろ事情があって打ち切りになっちゃったみたいですけどね。
これが松竹だったら、こちらが「いや、もうお腹いっぱいだから、もういいです。それにぶっちゃけもう飽きました。」と泣きを入れるくらいまでしつこく続けたんでしょうけど、これをあっさり打ち切っちゃうところが、いかにも東映らしいと言うか・・・。
私もトラック野郎の大ファンです!昨日FMラジオで「一番星ブルース」が流れて営業車(アルト)を運転しながら桃次郎の気分になってしまってました(汗)
デコトラ専門誌「カミオン」でトラック野郎の11作目、12作目の脚本が公開された事がありましたけど特に11作目はラストで一番星号が爆発の危険を背負いながらニトログリセリン(だったかな?)を運ぶという内容で是非とも映画で観てみたかった作品でしたね。なんとか映像化されないものでしょうか?(苦笑)
一番星ブルースを耳にすると条件反射であの”ちょい斜め座り”をしてしまうのは、お約束ですよね。
あの曲がどこかで買えないかと探していたら、iTunes Storeという、一番らしくない場所でちゃっかり売られていて苦笑しました。
脚本までしっかり完成していたということは、シリーズの打ち切りは、関係者にも寝耳に水の話だったんでしょうね。
”桃次郎版恐怖の報酬”、観てみたかったなぁ。