2008年12月26日

【藤堂龍之介探偵日記 琥珀色の遺言 〜西洋骨牌連続殺人事件〜】

琥珀色の遺言.jpg
藤堂龍之介がこの世に登場したのは、なんと20年も前。
あまり懐かしいなどと言うと年が知れてしまうが、だけどこのDSでリメイクされた藤堂龍之介シリーズの一作目を手に取る理由って、ノスタルジア以外にあるのだろうか?
オリジナル自体が非常に地味なゲームだっただけに、推理ADV群雄割拠のDSに割って入っても、あまり目立ちはしないだろう。
同じリバーヒルソフト製(オリジナル版)の推理ADV、J・BハロルドシリーズがDSで復刻された時にも思ったのだけど、本作を古典のリメイク作だと意識しない人たちがこのソフトを手にした時、このあまりにも古臭いコマンド総当たり型のゲームシステムに、果たしてどんな感想を漏らすのか、非常に気になるところだ。
なんか余り芳しい評価が出てこないような予感もするが、いくら過去を知る我々が「いや、なにせこれ、20年も前の古いゲームなんですよ。これでもあの頃はそれなりに新鮮で面白かったんですよ。」などと弁護をしようとも、このDSリメイク版が大胆にもDS標準価格帯の値段設定で販売されているからには、大して説得力を持たないであろう。
せめて本作の続編である黄金の羅針盤とのカップリングで出されるならともかく、少し前にiアプリでDL販売されていたソフトを、ほぼ内容そのままに、3990円で販売するのはいただけないよなぁ。
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それでもプレイすると、ついずるずるとのめりこんでしまったのは、やはりノスタルジーの成せる技なのだろうか。あるいはオイラがこの手のレトロ風な舞台設定にめちゃくちゃ弱いからだろうか。
やたらと難解でボリュームのあるゲームだと当時は思っていたのだが、それは事件の起こる屋敷内の膨大な部屋数と、同じく膨大な登場人物。そしてそのややこしい人間関係。全ての登場人物にいちいちコマンドを片っ端から試さなければ、物語がさっぱり進展しないシステムから生じた印象なのだろう。
このDS版琥珀色の遺言は、オリジナル版のテキストを大幅にシェイプしてすっきりさせているし、ゲームの進行度を知らせてくれるチャイムや難易度設定(難易度をイージーにすると、不必要なコマンドは色つきで区別されるようになる。本作は同じ質問を二度聞きしないと手詰まりになる局面がやたらとあるので、詰まった時だけ難易度を下げてみるのも有効かも)の存在で、オリジナル版の煩雑なイメージはかなり払拭されている。
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とは言え、やはり最終的にコマンド総当たりを余儀なくされるシステムなので、プレイヤー自身が謎を解いていく感覚からは、だいぶかけ離れているのも事実。
まぁこの手のコマンド型推理ADVは、推理ゲームと言うより、むしろミステリノベルの亜種みたいなものなので、元より作り手と遊び手の頭脳ゲームみたいな部分を期待している人は居ないと思うけど。
屋敷に滞在して当主の殺人事件を調査しているうちに、みすみす第二、第三の殺人を起こされてしまう藤堂龍之介の役立たずぶりは、あの金田一耕助と為を張る程ですが、藤堂の場合は、この役立たずぶりにさらに軟派で女たらしな性格が加わるので、木訥な金田一以上にその印象は悪くなります。
DS版のみのオリジナル要素、タッチペンによる捜査メモシステムは、もののついでに入れてみた程度の機能。
実際に捜査のキーポイントを克明に記そうとするには、メモのスペースが圧倒的に足りなさすぎます。
この機能を有意義に使えるかどうかは、プレイヤー次第なんじゃないでしょうか。オイラみたいなボンクラ頭には、あまり効果的に使いこなせない機能であることは確かです。
しかしこれ、続編の黄金の羅針盤も、DSできちんとリリースされるのだろうか。まぁ出たら出たで、「こういうもんはバリュープライスで出せよ!」なんて文句言いながらも、また購入してしまうんだろうなぁ、オイラ。
タグ:ミステリ
posted by 与一 at 17:12| Comment(2) | TrackBack(0) | ニンテンドーDS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
本日が仕事納めで年内最後の書き込みとなります。今年は20年近く勤めていた会社を退職し新規一転人生をやり直すターニングポイントでした。
ゲームもゲームキューブの『キラー7』以来止めていたのですが退職金で360とPS3と東芝レグザを購入してまた遊び始めた次第です。(PS3はMGS4クリアと同時に売却しました。MGSはMSX2の頃から好きだったものでスネーク最後の戦いだけはどうしてもやっておきたかったのです。賛否両論あるようですがエロ・グロ・ナンセンスがつまった怪作だったと思います。)
そんな折、何気に『ボンクラ洋ゲー』で検索かけたところヒットしたのが与一さんのブログでした。
オイラの成分ははPUNK・酒・女・ビデオゲーム・映画・野球で構成されており、まさにストライクな内容でした。紹介されたソフト(ゴッドファーザー、PREY、ジャストコーズ、バイキング、TNA等)も購入させて頂きどれも楽しく遊んでおります。
世の中は急激に寒くなっておりますが(ミチロウが歌った『オレンジタイム』みたいに)お体に気をつけて、来年も最高にクールなブログをお願いいたします。
ではまた来年!よいお年を!!
Posted by 松戸のサル at 2008年12月27日 09:50
♪ 暗い時代がやってくる〜!
ホントにやって来ちゃいましたねえ。
ここしばらくぶいぶい言わせてきた海外メーカーも、煽りを食って一転してばたばた倒れていきそうですし(なにせ連中のビジネスモデルは投資によって支えられているからなぁ)、世の中総「明るい未来が見えません!」状態に突入しちゃいました。

そんな中、オイラは呑気に草野球に興じて捻挫して(まさかベースが固定されてるとは思わずに、勢いよくスライディングで突入してしまいました)痛む足を抱えての年越しとなりそうです。

まぁ来年も、楽天的な性分を活かしてなんとかやり過ごしたいと思います。
この駄ブログにもまたよろしくおつきあいください。
それではよいお年を!
Posted by 与一 at 2008年12月27日 16:33
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