その偏差値の低いデストラクションぶりでボンクラたちのハートを射止めたFULL AUTOだったが、その続編は何とXBOX360を離れてライバルであるソニー陣営に鞍替えしてのリリースとなったのであった。
「おのれぇセガ!裏切りおったなぁ!」なんて騒ぎに至らなかったのは、国内では元々マイナーなタイトルだった上に、我々の方としてもこのFULL AUTOと続編の関係がリッジレーサーの6と7の関係みたいなもんだと理解したからなのだろうけど。
北米PS3の初期ラインナップを彩る形になったPS3版Full Auto 2(日本未発売)は、XBOX360版の前作と同程度のそこそこ好意的な評価を得たようですが、裏を返せばこれは前作と殆ど変化が無いとも伺えるわけでして、ここら辺もリッジレーサーと6と7の関係を思わず想起させてしまいますね。
そしてこのFull Auto 2: Battlelinesのミニマム版もPSPで登場しました(やはり日本未発売)。
ただし携帯機のPSPは、元々動きの早いレースゲームに根本的に不向きな上に、これにせわしないエイミングを要求するシューティング要素が加わると言う無理に無理を重ねた内容。
そしてセガ研究室が仮設トイレやガスタンクの爆破実験を重ねに重ねて培った破壊描写も、ハイエンド据え置き機ならぬ携帯機が舞台では、その真価を殆ど発揮することもできません。
敵車に銃弾を叩き込んでも、返ってくるのは車に砂利をぶちまけた時のようなコンコンコンという安っぽい響き。
やる事は基本的に据え置き機版FULL AUTOと全く変化が無いだけに、つくづく据え置き機版FULL AUTOは、シンプルな内容をグラフィックと演出とサウンドでだいぶ水増ししたゲームだったんだな、と改めて気付かされる次第です。
据え置き機版同様にタイムシフト機能も搭載されてはいるのですが、据え置き機版のいかにも実際に時間をぎゅるぎゅると巻き戻しているような感覚からはおよそ程遠い、単なるビデオの巻き戻しのような手応え。
そして据え置き機版の一番の肝であった、沿道のあらゆる物を破壊できるデストラクション無双ぶりも大きくグレードダウン。壊せるのはコース内に設置された決まったオブジェのみです。
そもそもこういう無駄な豪快さが売りのゲームをいちいち携帯機に移植するなよ、と文句の一つもつけたくなるのですが、まぁアメリカ人が無理を承知で据え置き機タイトルを携帯機に移植するのは何も今に始まったことじゃないからなぁ。
<北米版/日本のPSP本体で動作します>
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